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厳しくても嫌われない上司でいる方法!部下に嫌われる話し方を解説

【読了時間 約 9 分】

本当のことを言うと、部下に厳しくして嫌われるのが怖いんです...

どうしたら良いですか?

 

 

 

部下を持つ方なら、誰しもが一度は頭の中をよぎったことがあると思うんです。

社長でも部長でも店長でも…

自分の大切な部下に嫌われる。これ、楽しいことでは無いですよね?

 

実際に、「部下に厳しくしすぎたら嫌われてしまう」と考え、コミュニケーションが滞ってしまった経営者や幹部の方からよくご相談を受けます。

部下とのコミュニケーションが滞ると、人材育成やチームマネジメントに影響していき、最終的には業績となって数字に出ます。

そのため、経営に関して放っておけないテーマの一つです。

 

本記事では、上司が部下に嫌われてしまう根本的な原因をお伝えすると共に、「どうしたら嫌われなくなるのか?」を具体的に解説します。

さらには、好き・嫌いのベクトルではなく、仕事を行っていく上で『信頼』を軸にしたコミュニケーションをどう図っていけばいいのか?まで解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

 

記事の信頼性を担保する情報

  • 1,000人以上の人間関係に悩む経営者・幹部にコミュニケーションを伝授
  • 経営者・経営幹部・ビジネスパーソンに対話と人間関係の仕組みを伝える企業研修を提供
  • これまでにのってきたご相談を100にまとめた〈相談実例100〉あり

 

 

部下に厳しくしても嫌われない上司でいる方法

本事内でお伝えしている『嫌われる上司がやりがちな3つの間違い』を知るだけで、上司として部下に与えるべき“厳しさ”と“優しさ”の上手な使い方がわかります。

 

また、コミュニケーションスキルの基礎力が向上し、部下の指導やチームマネジメントにおいて、あなたの仕事のノウハウや想いが伝わりやすくなり、部下に信頼されるようになります。

 

 

部下に嫌われるのは使い方を間違えているから

まず大前提としてコレをしている上司は嫌われます。

 

仕事ではなく、『人』に厳しくしてしまう上司

 

このパターンで部下に接していると、確実に嫌われます。

上司が管理する対象はあくまでも『仕事』です。

部下『個人』の管理ではありません。

 

取り扱っているサービス・商品のクオリティ(品質)についてであったり、販売(営業)・接客という業務やワークフローについて、厳しく管理するべきなのです。

「厳しくし過ぎたら嫌われてしまう」という思い込みを持っている上司は、『人』に厳しくしなくてはいけない。と、考えてしまっているのです。

 

『仕事』に厳しくと『人』に厳しく。

よく、混同されて考えられてしまいますが、似ているようで、全く異なることです。

『仕事に厳しく、人に優しく!』が上司が持つべき正しい考え方であり姿勢です。

 

 

上司が人に厳しく、仕事に甘いと組織は下降していく

『人に厳しく、仕事に甘い』

上司がこのパターンで部下に接していると、その上司の下では、次のようなことが起こります。

 

お客様離れ(失客)⇒売上げダウン

有能な部下の離職⇒組織力の低下⇒売上げダウン

 

売上げがジワジワとダウンしている会社やお店を観察してみると、大なり小なり『以前より仕事のクオリティ・水準が下がっている』という問題が見受けられます。

 

なぜ、このようなコトが起こるのでしょうか?

『人』に厳しくしていると、その組織の中には、厳しくされる人と、そうでない人(甘やかされている人)が生まれてしまいます。

厳しくされている人は「私ばっかり強くあたられている」と感じてしまうものです。

その結果、組織全体に『不平等』がはびこります。

 

『不平等な雰囲気』から、不平不満が生まれ、部下の間には陰口が飛び交うようになります。

陰口は無駄なことです。

無駄が増えてくると、社内で使われるべきエネルギーが分散し、顧客にエネルギーが向かず売上げや利益、部下の笑顔など多くのものを減少させてしまいます。

 

※まずは無料でプロに相談してみるという近道

記事を読んでみて「わかってるけど、それでも嫌われたらどうするんだよ...」と感じる場合はプロに相談してみるのもありかもです。エグゼクティブ・パーソナルセッションは初回無料なので安心して相談できます。

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嫌われる上司がやりがちな3つの間違い

『仕事に厳しく、人に優しく!』から上司がズレてしまい、部下に嫌われてしまう時にはどんなことが起こっているのでしょう?

よくある3つのパターンを紹介します。

 

 

①コミュニケーションにおいて真実を伝えていない

上司が部下に嫌われる一番の要因はまさにこれ!

  「真実を伝えていない」

 

本来、上司と部下とのコミュニケーションには

  • お客様に対して行うべきこと
  • 部下の成長のために必要なこと
  • 上司の考えと気持ち

これらを誠実に伝えるだけ充分なのです。

 

しかし、「これを言ったら傷つけるかなぁ~」とか、「これを言ったら嫌われるかなぁ~」と考えてしまい、シンプルに伝えるべきことを遠回しな言い方で伝えてしまう上司がいます。

遠回しな言い方をする上司は、確実に部下に嫌われてしまいます。

なぜなら、『回りくどい伝え方』をされるのが好きな人はいないからです。

 

また、ここで知ってもらいたいことがあります。

それは『真実を伝える』というのは、伝える側に「怖い」という感情を引き起こすもので、それはとても自然なことなのです。

 

真実を伝えるのが怖い」という感情が沸き起こったら「仕事を一緒によくするために伝えよう!」という明確な意図を再確認してください。

意図を確認するだけで、コミュニケーションのファーストステップが一気にスムーズになります。

 

 

②部下の話を聴かず、自分の意見だけを伝えている

上司が伝えたいこと(目標や仕事の方法など)ばかりを話していて『部下の話を聴かない』というのも嫌われます。

部下が、話を聴いてくれない上司のアドバイスを聴くことは滅多にありません。

 

話を聴いてくれない上司がいくら力説したところで、部下の目には、『自分の正しさのアピールをしているんだ』と映ってしまうだけだからです。

「考え」・「気持ち」を伝えあってのコミュニケーションです。

この原理原則を忘れてしまうと、上司が部下に嫌われるのは当然のことと言えます。

 

③自分の責任で話していない

  • 「会社が~」
  • 「社長が~」
  • 「みんなが~」

このように、主語を自分(私は)ではなく、他人にして話すことの多い上司は嫌われます。

なぜなら、部下である聞き手に「この人はなんだか無責任だなぁ」と感じさせるからです。

 

 

絶対外せない!部下とのコミュニケーション3つのポイント!

step
1
自分の考え・気持ちを誠実に伝える

step
2
部下の話しを聴く

step
3
自分の責任で話す

 

上記の3つのことを意識して、部下とコミュニケーションをとってください。

この3つには『仕事に厳しく、人に優しく!』という仕事の基本姿勢を構築していく基礎が全ての要素が入っています。

コミュニケーションの基本が身についてくると、あなたが大切にしている「仕事観」が部下に伝わりだします。

 

また、部下に対して、どんな“優しさ”を与えたら、相手が働きやすくなるのか?自ずとわかってきます。(これは、体験することによってしか理解できないものです)

 

人間なら誰でも(個人差はあると思いますが)「嫌われたくない」という思いは持つものです。

しかし、上司が部下に対して、好かれる・嫌われるだけにフォーカスしていては仕事に支障をきたします。かといって『嫌われるのも上司の仕事』という考え方も間違っています。

 

そんなこと、思う必要もありません。

『顧客の役に立つような良い仕事をしていく』ために、信頼関係を育むコミュニケーションが必要なのだけです。

 

 

まとめ

結論、『仕事は厳しく、人にやさしく』の精神で

  1. 自分の考え・気持ちを誠実に伝える
  2. 部下の話しを聴く
  3. 自分の責任で話す

を守りながらコミュニケーションをとっていく。

 

その結果、あなたのコミュニケーションスキルの基礎力が向上します。

コミュニケーションが円滑にとれれば、信頼されます。

それは、あなたの仕事のノウハウや想いがしっかり伝わっていくからです。

 

 

オススメセルフワーク

紙を用意してこのように書いてみてください。

 

【自分のコミュニケーションパターンを変える一番簡単な方法】

  1. 自分の考え・気持ちを誠実に伝える
  2. 部下の話を聴く
  3. 自分の責任で話す

次に自分で1~3の各分野を5段階評価してみてください。

 

その中で数字の高かった一つのテーマにのみ"21日間"意識むけてみてください。

 

それが進んだら他の2つのテーマ同様に繰り返します。

コツは、一気にすべてのテーマについて取り組むのでなく、一つずつ着実にこなしていくことです。

コミュニケーションというのは、個人の習慣からできあがっています。

つまり「パターン化」されたものなのです。

 

パターン化されたものを変化させるときに『焦り』は禁物です。

長い年月をかけてつくられたものを、焦って変えようとしても本質的な変化は起きません。

無理の無い範囲で、じっくりチャレンジしていってください。

 

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  • この記事を書いた人

taguchi-j

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