【読了時間 約 7 分】
こんなお悩みを感じている経営幹部・ビジネスパーソンに向けて「どうしたらいいのか?」にお答えしている記事です。
- 上司がちゃんと話しを聞いてくれないんです...
- 上司が一方的に自分の話しばかりしてきて...キャッチボールがうまくいきません。
今回のテーマは、【話しを聞いてくれない上司にはどんな対応をしたらいいのか?】です。
記事の信頼性を担保する情報
- 1,000人以上の人間関係に悩む経営者・幹部にコミュニケーションを伝授
- 経営者・経営幹部・ビジネスパーソンに対話と人間関係の仕組みを伝える企業研修を提供
- これまでにのってきたご相談を100にまとめた〈相談実例100選〉あり
上司に「安心感を与える」を意識するとあなたの意見が上手に伝わる
話しを聞いてくれない上司に対して、どうしたら自分の意見を伝えられるのか?
結論から言うと、上司に「安心感を与える」がコツになります。
あなたが安心感を与えるコミュニケーションスキルを身につけると、上司は話しを聞いてくれるようになります。
今はその話しを聞きたくない!逃げの心理から部下の話しを聞けなかった体験
ボク自身、全く話しを聞いてくれない上司と仕事をしていたことがあります。
今思えば、上司本人に「話しを聞いていない」という自覚はそこまで無かったように思います。
ただ、当時は"とにかく自分の話しを一方的にしてくる上司"にボクの話しが聞いてもらえないこと。
伝わらないことに深く悩んでいました。
逆に、自分自身の過去を振り返れば...
部下を持つ上司として、自分が全く相手の話しを聴けていなかったことを認めなくてはいけません。
部下の話しを聴けない時、ボクの心には『今はその話しを聞きたくない』という逃げの心があったと思います。
- 上司に話しを聞いてもらえない
- 部下の話しがちゃんと聞けない
どちらの立場も味わった者として、話しを聞いてくれない上司に、安心感のある伝え方が大切な理由をお伝えしたいと思います。
話しを聞けない上司は自信を失っていることを隠そうとしている!?
話しを聞かない上司というのは、実は「自信がない状態」にいます。
部下からは“どれだけ自信があるように見えても”本当のところは自信が無いのです。
「他人の話しをじっくり聞けない」というのは、自信が無い表れです。
もっと言えば「何かを怖れている」ことの表れなのです。
何かを怖れているとは、
- 「自分に対して反対意見を言ってくるのではないか?」
- 「自分の知らない話しをしてくるのではないか?」
- 「退職したいと行ってくるのではないか?」
- 「お金のかかることを言ってくるのではないか?」
など、人によって内容は違いますが、共通点は「即答できないこと」を怖れている可能性が高いのです。
ここで少し想像してみてください。
自分が自信のない時に、あなたはどんな風にモノゴトを伝えられたいですか?
きっと、自分が怖れていることを理解してもらい、さらには共感してもらい、もっと言えば優しく伝えられたいと思います。
そう思うのは、人としてごく自然なことです。
では、なぜ優しく伝えられたいのか?
それは「安心感」を求めているからです。
自信がない状態の人にモノゴトを伝えるには「安心感」を与えるのが最も大切なことなのです。
(安心感を与える前に正論を伝えている人は、まず話しを聞いてもらえません)
「はっ?」なんで部下が上司に安心感を与えるコトをしなきゃダメなの?
『上司に自分の意見を伝える。たったそれだけのことで、なんでそこまでしなきゃいけないんだよ!』
そう感じる方もいると思います。
確かにそうですね。
- 部下の話をしっかり聴く
- 部下の心にちゃんと寄り添える上司
コレは理想的です。
しかし、現実的な問題として、部下の話しをちゃんと聞けて、心にも寄り添えて、さらには解決策までしっかり示せる。
そんな上司が日本にどれくらいいるのでしょうか?
もちろん、勉強熱心でなおかつ自分の責任に向き合っている上司がゼロ人ではないことは知っています。
ただ、実際には部下の話しを聞けない上司の方が圧倒的に多い。
これが現実だと思います。
上司・部下という立場や役職に関わらず、『あなたが』思いやりを持った伝え方をできるようになること。
それが成長の証です。
また「なんだよ、あの上司!」とムカついているより、よほど生産的で素敵なことだと思います。
「上司に伝える」は自分の心ファーストで!無理に頑張る必要はありません
ここまでお読みいただき、こう感じている方もいると思います。
「上司にそこまでするのは嫌だ!」
こう感じている方は、なんとしても上司を抜いて、あなたが話しを聞かない上司の上司になる。
もしくは転職・独立するのもありです。
また、どんなことにも限度があります。
「話しを聞いてもらえない」というのがイジメレベルの場合も転職・独立を考えた方が良いと思います。
『上司に安心感を与える伝え方を意識する』で大切なのは、あなたが相手を『上司』というだけで、相手に対して勝手に色んなことを期待している可能性を模索することです。
自分自身が相手に「上司なら〇〇して欲しい」という期待がある場合は『自分の伝え方を変える』が大切だということです。
あまりにも理不尽な上司に対して、自分の心が壊れるまで頑張る必要性はないことを覚えておいてください。
まとめ:良質なコミュニケーションにはベースに安心感がある
今回のテーマ【話しを聞いてくれない上司にはどんな対応をしたらいいのか?】に対しては『安心感を与える伝え方を意識する!』でした。
役職・立場に関係なく『安心感を与える伝え方』をマスターしたら、間違いなくあなたは多くの人に応援されます。
味方になってくれる人が増えます。
その結果、仕事がとてもスムーズに展開していくのは容易に想像できると思います。
安心感を与える伝え方の最初の一歩
『安心感を与える伝え方』を習得するために、まずは「話しを聞かない上司は何に不安を感じているのだろう?」と想像してみてください。
また、上司のことをじっくり観察してください。
相手の気持ちを理解するところから思いやりは生まれます。
思いやりがあって、その思いやりを届けようとするところから、はじめて『安心感のある伝え方』ができるようになってきます。
経営者・経営幹部の方の個人的相談にのっています。
この記事でお伝えさせてもらっている内容はYouTubeでもお話しています。
ぜひ御覧ください。