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経営者・役職者のあなたへ
自分の仕事に『覚悟』を持って取り組めてますか?
経験があっても...
スキルがあっても…
能力が高くても…
『覚悟』がなければ、会社経営を成功させていくことは難しいですよね。
特に中小企業(スモールビジネス)では、経営者の覚悟が"成功までのスピード"にダイレクトに影響を与えます。
今回はビジネスを行う自分自身への戒めの意味も込めて。
また、経営層の方が『覚悟』を改めて自分自身に問うために。
僭越ながら”応援”の気持ち込めながら記事を書きました。
記事の信頼性を担保する情報
- 1,000人以上の人間関係に悩む経営者・幹部にエグゼクティブ・パーソナルセッションを実施
- 経営者・経営幹部・ビジネスパーソンに対話と人間関係の仕組みを伝える企業研修を提供
- これまでにのってきたご相談を100にまとめた〈相談実例100選〉あり
大切なモノを失う前に!経営者、役職者に『覚悟』が大切な理由
経営者に覚悟が有るのか?無いのかは、誰が見てもすぐにわかります。
なぜなら、経営者に覚悟がないと会社から大切な3つのものが失われるからです。
まずは「何が失われるのか?」代表的なものを紹介します。
①覚悟のない経営層が失う大切な利益
大人の成績表と言えば決算書。
そこで明確になる『利益』
この利益という名の"数字"には、経営者の『覚悟』が全て出ます。
利益は顧客の喜びがうまく創られたのか?を、誰にとってもわかりやすく”見える化”したもの。
『利益を必ず出す!』という覚悟が無いと、どれだけ美しいビジョンを持っていても経営が成り立たなくなります。
②覚悟のない経営層が失う仲間の笑顔
一緒に働く仲間の笑顔、そしてチームの活気は『良い会社にするぞ!』という経営層の覚悟の表れです。
人が集まれば、様々な考え方や価値観が集まります。
この様々な価値観は、放っておけばバラバラになるのが自然です。
だからこそ『良い会社にするぞ!』という経営層の覚悟は、人材育成・チームマネジメントに多大な影響を与えます。
③覚悟のない経営層が失う成功を生み出す迅速な決断
経営者の仕事は"決断"です。
時代の流れや自社のリソース、集められた情報によって決断にかけられる適切な時間は異なるでしょう。
しかし、その中でもスピーディーな決断はとても大切です。
新しいプロジェクトを始める、始めない。
ある程度進んだプロジェクトだけど、撤退する、続行する。
など、経営者は常に事業の成功を左右する決断を求められています。
そんな、決断しなくてはいけない状況の中に身を置けるのは『覚悟』があるからです。
逆に言えば、覚悟がなければ自分の想いを大切にした決断を行うことができません。
『覚悟』がないところにあるのは『他責』
うまくいかないことを、全てを部下のせいにしてしまう『他責』がクセづいている経営者も、残念ながらたくさん見てきました。
なんでも部下やビジネスパートナーのせいにしてしまう行為。
当然、百があって一利なしです。
とは言え、わかるんですよ。
- 『人が育たない…』
- 『部下が言うことを聞かない…』
難しく感じることもあれば『そこまで私が考えなきゃいけないの?』と責任から逃れたくなる気持ち。
経営者も人ですから、負いたくない責任があるのも充分わかります。
それでも、責任から逃れられないのが経営者。
だからこそ『覚悟』が必要です。
経営者が自らの責任を放棄し、他責の姿勢をもってるだけでも充分タチが悪い!にも関わらず…
仲間に責任を押し付けてしまうというのは、さらにタチが悪いものです。
他責の姿勢を自分自身に一つでも許すと、その心の姿勢が習慣化されスタンダードになります。
セルフチェックするために、他責が習慣化された経営者の"話の仕方"を紹介します。
- 部下の良いところ
- 同情すべき所
などを微妙にまじえながら話しつつ….
『結局、部下のせいになってる!』というオチで話が終了するのが特徴です。
無意識レベルで他人に責任を押し付け、覚悟から遠ざかる
覚悟の無い人も、一つだけ明確に決断していることがあります。
それは『"決断しない"ということ』です。
禅問答のようになってしまいますが、決めないことを決めているというのは、よくあることです。
そのため、知らずしらずのうちに覚悟することから逃れてしまうことがあります。
経営に関わる人が、他責の習慣を持たないようにするために。
また、現在の仕事の中で覚悟の甘いところがないか?
セルフチェックするために、経営者が責任を押し付けてしまうケースを紹介します。
ぜひ、自身の日頃の状態を振り返りつつ、読み進めてください。
社歴・社内文化という"過去"のせいにしてしまう
『うちの会社は〇〇だから…』
この言葉が口癖の経営者、役職者は注意が必要です。
どんな社内文化でも、創った人がいればその文化を変えていける人もいるはずです。
しかし、自分の中にある『変化を起こす力』に気がついていない方は、すぐに『過去』を引き合いに出してしまう。
『今までうちは〇〇というやり方だったから…』 といった感じで。
ボクはエグゼクティブ・パーソナルセッションで、この言葉を経営層から聞くたびに『今からはどうしたいですか?』と、未来に向けた質問をさせてもらっています。
困りごとについてご相談をしていただける経営層の方は『今までのやり方でうまくいっていない。だから大変な状況になってしまっている』はずです。
過去を捨てる覚悟がないと、未来を創ることができません。
個人的には、会社組織は一つの生命体みたいなものだと考えています。
生命体なので『変化することこそが自然な状態』だと思うのですがいかがでしょう?
方法がわからないコトのせいにする
どんな困りごとも、殆どのことは先に解決した人や組織があります。
しかし「どんな方法をとったらいいのか"わからない"」と、思考停止してしまう経営層の方もいます。
コレ結論から言うと、単純に『調べる』という作業をしないのです。
また、他者に質問ができない状態とも言えます。
『全てを自分ひとりでやろうとしちゃう』経営者や役職者の方には、このパターンにハマってしまっている人も少なからずいます。
そういう方が『方法がわからなかった』と言い訳できちゃう人です。
しかし、厳しい言い方をしてしまうと、本当のところは『方法がわからない』わけではなく『覚悟が無い』状態なのです。
覚悟がないので求める『解決方法』にアクセスできないだけです。
覚悟は言葉に表れる!"したい"と"する"は似て非なる言葉
覚悟のある人は言い切ります。
自分の責任において『〇〇します!』とか『〇〇するよ!』と言い切ります。
覚悟していない人は『~したい』とか『~なったらいいなぁ』と、希望で話します。
希望で話すのが悪いわけではありません。
ただ、ず~っと『希望』で話しています。
リーダーシップ・プログラムという経営層のためのプログラムを実施していて気がついたのは、経営者の動きには3通りあることです。
プログラム受講後に『田口さんみたいなファシリテーションができるようになりたいなぁ~』と、感想をいただけます。
ここまでは、どの方もみんな同じです。
で、ここから『覚悟』の有無で歩む道が変化します。
絶対良くする!覚悟のある経営者からは質問が出る
『会社を良くする!』という覚悟がある。
そして『自分自身がスキルを身につける!』という覚悟のある経営層は、そこからたくさん質問を浴びせてきてくれます。
会議やミーティングである一定のレベルでファシリテーションを行うには、最低限の知識と実践していくための"時間"が必要です。
ボク自身、10年以上前から現在に至るまで、ずっとファシリテーションを極めるための学習を続けています。
そんなボクの体験を『自分のモノにする!』と覚悟のある人は、最初は中々うまくいかなくても粘り強く取組み、見違えたように社内会議を変えていきます。
その結果、会社が成功のレールに乗っていきます。
当然、働く仲間には笑顔が増えてくるという現象が起こります。
絶対良くする!覚悟のある経営者は"任せる"も上手
『会社を良くする!』という覚悟はある。
しかし『自分には田口さんのようなファシリテーションをするのは無理』と、潔く諦められる人もいます。
こういう方も覚悟があるので、『毎月、会議に出てください』というオファーをくれます。
経営者にとって、自分が行うかどうかは問題ではありません。
クドいようですが経営者の仕事は決断です。
会社を良くするために自分ができることを最大限行う!というのが覚悟の表れなのです。
会社を良くするために最善の方法をいつも模索していて、最適な決断を下せる人。
この人はやはり、覚悟のある経営者です。
余談ですが、こういうタイプの方は会社を大きくしていくタイプの経営者です。
なぜなら、人に仕事を任せるのが上手なので、周囲に人が集まってくるので、大きくなってしまうのです。
覚悟ができていない経営者・幹部の動き
覚悟のできていない経営層の方は、翌日からの行動がナニも変わりません。
本当にナニも…
行動が変わらないので、当然”結果”も変わりません。
やり方を見せても、そのやり方を習得するわけでもなく、プロにオファーするわけでもなく…
とにかく”変えない”のです。
“変えられない”
この、変えられない原因というのが『覚悟』の有無なんですね。
経営者に知ってもらいたい覚悟の決め方
覚悟していく力は、繰り返し行われる自己との対話によって培われます。
覚悟はどのように決めたらいいのか?
この問いについて考える場合、覚悟に何が必要かを知る必要があります。
ボクの覚悟(事業を営んでいく上)の定義は
自分の内なる「動機」に対して「決断」していく作業
です。
なので「自分は何のために仕事しているのか?」という問いを自分に投げかけ、その問いに対して自分に正直に答えていく。
この内省が覚悟していく力を高めていきます。
覚悟のないボクは評論家気取りダサい奴でした
ボク自身、覚悟できていなかった過去を思いだすと…
思い出すのも恥ずかしいくらい、ダサい自分がいました。
なぜダサかったかというと、口から出ることが全部『イイワケ』だからです。
イイワケしてる人間が輝くわけ無いですよね。
『頭ではわかってる…』
こんなしょうもないことを、真顔で言っていました。
しかし、いま思えば『一ミリもわかっていなかった』のです。
人間には『頭ではわかる』ことなんて、一つもないんですよね。
頭も、心も、身体も全部使った『体験』でしか、本当のところは"わからない"ものです。
現在は、自分の頭の中にイイワケの声が聞こえだしたら、
『頭でわかってる?なら、やれよ。ただ、やれよ』
そう、自分自身に心の中でつぶやいています。
ボクが”イイワケ”を自分に許さないようにしている理由は、イイワケをしている自分が
- 死ぬほどダサい
- 毎日が楽しくない
- ナニもうまくいかない
ことを理解しているからです。
結局のところ『最低の毎日に嫌気がさした』という体験から、覚悟を決めたほうが実は楽なことに気がついたのです。
『覚悟』は他者に強制的にさせられるものではない
『覚悟』は自分で選択する心の姿勢です。
人にナニを言われても、最後に決断するのは自分自身です。
自分が『会社を成功に導く!』とか『もっと役職者としてみんなに貢献する!』と思えるかどうか?
『明るい方向を見る!』と、決められるかどうかです。
もし、あなたがいま現在『覚悟が足らないかも…』と感じているなら、自分の中にある
“ナニが覚悟することを躊躇させているのか?”
ぜひ、自分自身に問いかけてみてください。
『覚悟』のあるところには、応援してくれる仲間や必要なモノやお金、知恵。全部が集まってきます。
定期的に一人、静かな空間の中で『覚悟、ブレてないかなぁ?』と自分に向き合ってみるのも良いですよね。
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