【読了時間 約 8 分】
モチベーションの低い社員さんってどこの会社にも少なからずいますよね。
中間管理職、経営幹部、経営者みんなを悩ましていると考えると「実はとてもパワフルな存在なのかも?」とさえ思えてくるモチベーションの低い社員さん。
そんな、モチベーションの低い社員に、経営者・幹部・上司がどう対応していけば、みんなの(会社・社員・経営者・お客様)Win-Winが創れるのか?をテーマに"対応術"として、基本的なことをこの記事ではお伝えしています。
人材育成に悩む方必見!モチベーションの低い社員にやる気をもたせようとしてはいけない
まず大前提をお伝えしておきます。
モチベーションの低い社員を急にやる気にさせることはできません。
それは、無理なことです。
さらには、『他人を変えよう』とする試み自体、相手だけではなく、あなたを極端に疲れさせることなので、絶対にやめてください。
モチベーションの低い社員に振り回されない自分を育む!
モチベーションの低い社員への対応術を知るということは、"部下の育成”、そして"チームマネジメント"の基本を理解するとイコールなんです。
また、対応術を知ればあなたを悩ます(または、呆れさせている)モチベーションの低い〇〇さんという社員に、振り回されないようになります。
もう、悩まなくなるわけです。
悩まなくなった分、本当にしなけらばいけない仕事にエネルギーを注ぐことができるようになります。
モチベーションの低い社員を『理解』するから対応できる!
モチベーションの低い社員への対応術は"モチベーションの低い社員"のことを『徹底的に理解する』ところから始まります。
モチベーションの低い社員には、3つの特徴があります。
《モチベーションの低い社員あるある~その1》
【働く動機を自分で理解していない~】
モチベーションというのは『動機』のことです。
モチベーションが低いというのは、自分が働く動機に対して、とても鈍感になっている状態なのです。
- お金を稼ぎたい
- お客様の役に立ちたい
- 社内・業界内で評価されたい
- 夢を実現したい
- 家族を養いたい
動機がなんであれ、その動機が明確な人にモチベーションの低い人はいません。
逆に動機が不明瞭、動機の優先順位が不明瞭。
こういう方はモチベーションの低い状態になりがちです。
《モチベーションの低い社員あるある~その2》
【仕事そのものを理解していない】
クライアントに頼まれて、モチベーションの低い社員の方にお会いすることがあります。
"モチベーションの低い社員"と呼ばれる方と話していくと、業務の内容・業務の意義・仕事のワークフローなど、根本的なことを理解していないケースがとても多いのです。
例えば、トランプで大富豪を楽しもうと思ったら、"大富豪"というゲームのルールを理解しなくては楽しみようがありません。
仕事も同じです。
しかし、モチベーションの低い社員はわからないことを上司に聞けないのです。
そう、仕事に関する『質問』が圧倒的に少ないのです。
もしくは、観察力が乏しいので、他者より"理解"することに時間がかかってしまいます。
仕事に関する色んなことの意味を理解していないので、モチベーションが上がらないわけです。
《モチベーションの低い社員あるある~その3》
【自己肯定感が著しく低い】
「本当はみんなの役に立ちたい!」と思っていても...
そして、実際に役に立っていることもあるのに...
自分で自分のことを認めていない状態。
こういう状態は"自己肯定感が低い"状態です。
自己肯定感が低い状態が続くと『どれだけでやっても、結局自分はダメなんだ...』という感覚に見舞われ、負のスパイラルに入っていきます。
入社当初はモチベーションの高かった社員が、モチベーションの低い社員に変化していく。
そんなネガティブなプロセスを辿っていく、よくあるパターンです。
モチベーションの低い社員への対応術、まずは3つのキーポイントを知る!
A.モチベーションの低い社員のモチベーションを上げようとしてはいけない!
不確かな感情にアプローチしてはいけません。
不確かな感情にアプローチするというのは、『やる気を出せ!』とか、『できなければ〇〇な!』と罰を示して頑張らさせるとか、逆に『できたら△△ね!』という報奨でツルとかのことを言います。
上記のやり方は、モチベーションの低い社員にカンフル剤を打つようなものです。
長い目で見たら、部下、お客様、あなた自身、とにかくみんなが損をします。
モチベーションを無理にあげようとするのではなく、一緒にわからないことを探して、そのわからないことに対して『理解を促す』という時間を創っていくのが最重要キーポイントです。
B.モチベーションの低い社員より、モチベーションの高い社員に多くの時間を割く
優しい人ほど、優秀な社員より「手のかかる社員」に多くの時間を割きます。
これ、実は優秀な社員の不満を生みだすマネジメント手法です。
また、一つ間違えると、チームの力を落としてしまうというネガティブな結末を迎える要因になります。
キーポイントとしては、まずはモチベーションの高い社員に優先的に時間を割きます。
その後、チーム全体でモチベーションの低い社員が"理解"しやすい環境を創っていきます。
くれぐれも順番をお間違いなく!
C."モチベーションの低い社員"があなたに教えてくれることは?
モチベーションの低い社員と関わったときの"自分の気持ち"を観察してみてください。
私の場合は、こんな気持ちを感じたことがあります。
- 言ったとおりにしない相手に、強い怒りを感じた
- (相手を)良くしてあげられないことから、自分の無力感を感じた
こんな気持ちを感じたくなくて、厳しくしてみたり、過保護してみたり...
それでも上手くいかなくなると、意識の中からその従業員の存在を消していく....
(もう、考えたくない!オレ、関係ないし。という状態です)
といった体験があります。
ただ、視点を変えて「この従業員が私に伝えていることは何だろう?」と自分に質問してみると、
- 無理して頑張ってる自分(私)がいること
- ただ一つの方法に固執している自分(私)がいること
などに気がつきました。
モチベーションの低い社員を『仕事』という観点でみるだけでなく、『あなたが出会った人』と捉え直すことで、また違った視界が広がります。
そこから"モチベーションの低い社員"と見ていた自分自身の"見方"が変化し、人間関係に変化を起こす。
その結果、仕事の意思疎通が改善されたことも、実際に何度もあります。
モチベーションの低い社員と一緒に仕事を理解していくということ
モチベーションの低い社員。
その原因は「理解不足に尽きる!」のです。
- 自分自身について
- 仕事について
- 一緒に働く仲間について
- お客様(取引先)について
あなたが思っている以上に、何も知らない・わからない状態で働いているのです。
上記のことを踏まえて、モチベーションの低い社員に振り回されないために、まず、あなたが"モチベーションの低い社員"について、客観的に理解していくことが大切です。
あなたが相手を理解していくと、
- 何をしてあげたらいいのか?
- 何をしてはいけないのか?
(例えば、"もっとやる気を出せ!"と言った声掛けは、全く無意味であり、無駄であったりします。それ以外に、給与や休みを増やしてもモチベーションは基本的にあがりません。)
やるべきことがわかってきて、頭も心もスッキリしていきます。
明日からすぐにチャレンジできる「観察」テクニック!
会社に行ったら、モチベーションの低い社員を観察しながら
•「何を理解していないのかな?」
•「困ってることないかな?」と、頭の中で唱えながら、観察してみてください。
きっと、相手が理解していないことが、ハッキリと見えてくるはずです!
この記事に書いてあることを、焦らずじっくり取り組んでもらえれば、きっと今よりあなたの思考・感情はクリアになります。
LINEお友達登録無料!
本記事に関連する動画
経営層・ビジネスパーソンの相談はこちらから